市川海老蔵　超人空海を語る　 （BSフジ番組情報）

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　今からおよそ1200年前、唐より密教をもたらし、日本古来の信仰と融合させて真言密教を確立した空海。20年かかるといわれた中国留学をたったの2年で終えて帰国。その後、信じられないほどの偉業を成し遂げた超人である。

　空海が生きたのは奈良から平安への時代の転換点。日本が中国文化の影響を脱して「国風文化」を生み、日本国として独自の道を歩み始めた頃。そんな時代、「曜日」をもたらしたのも空海であり、「平仮名」と「いろは歌」を作ったのも空海やその弟子ではないかと言われている。僧侶、書家、作家、科学者、医者、教師、実業家、呪術師など、空海にはさまざまな顔があったようだ。

　今の『日本』のベースをプログラムしたのは空海ではないだろうか。それほどのことを彼はやり遂げた。しかし、現代の私たちはそんな空海のことをあまりにも知らない。
　日本特有の「神仏習合」を確立したのも空海と言われる。異なる宗教が争うこと無く、同時に信仰の対象となる国、日本。彼が確立した真言密教の世界とは、争いを嫌い、異なる人々が共存する平和を愛する思想。世界に狭量なナショナリズムが芽生え、争いが絶えない21世紀の現在、私たち日本人が学ぶべきは空海の思想ではないだろうか。

　そんな空海にひとかたならぬ思いを抱く男がいる。十一代目市川海老蔵。彼の寝室には空海像の写真が飾られているという。成田屋と関係の深い成田山新勝寺の不動明王像は空海が開眼したと伝えられるが、そんな事実を超えて、空海の超人ぶりに惹かれるという。
　空海とは一体、どんな人物だったのか…。
　高野山で密教の道場が開かれてから1200年、いま市川海老蔵とともに空海の足跡を辿り、あらためて空海とは何者かを掘り下げ、その平和の思想を学ぶ。

＜出演者＞
市川海老蔵　VTR出演：市川ぼたん、市川九團次
スタジオゲスト：茂木健一郎、夢枕獏、松島龍戒
司会：八木亜希子：

（2017-1-8）

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